ガルバノスキャニング式レーザー溶着機 「VL-W1シリーズ」

 

パナソニック インダストリー(株) (旧社名:パナソニック デバイスSUNX(株))

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ガルバノスキャニング式レーザー溶着機 「VL-W1シリーズ」
  「くっつける」なら、スキャニング。
FDA ※1   ※1 規則適合


ID C002-120
製品名 ガルバノスキャニング式レーザー溶着機 「VL-W1シリーズ」
メーカー パナソニック インダストリー(株) (旧社名:パナソニック デバイスSUNX(株))


 特長

ガルバノスキャニング方式の採用
装置の小型化・簡素化を実現

装置構成に必要なレーザー光源、光学ユニット、走査機構をオールインワン化。ガルバノスキャニング式レーザーヘッドは、内蔵のガルバノミラーでレーザー光を走査するため、ヘッド自体を動かす必要がありません。スカラロボットやXYステージを使ったレーザーヘッド自体を動かす機構に比べ、システム設計の工数削減とコンパクトな装置構成に貢献します。

定点照射タイプ式のシステム構成 ガルバノスキャニング式のシステム構成
ガルバノスキャニング方式の採用 装置の小型化・簡素化を実現

曲線部パワー補正機能

常に同じレーザー出力で溶着すると、曲線部分は直線部分より原理的に熱がたまりやすいため、均一な溶着にならない場合があります。VL-W1シリーズは曲線部のレーザー出力を調整することができるため、複雑な加工パターンでも均一な溶着が可能です。


曲線部パワー補正機能   曲線部パワー補正機能


デジタルガルバノ搭載
デジタル式ガルバノは、アナログ式に比べ、温度特性が格段に優れています。周辺温度が変化しても照射位置がズレにくいため、安定した品質で生産が可能です。


デジタルガルバノ搭載



ファイバレーザー搭載
高品質の溶着が可能

VL-W1シリーズは、レーザーマーカーで培った技術を活かした当社独自の高性能ファイバレーザーを搭載。高品質な樹脂溶着を実現します。

高品質レーザー M2 < 1.1
VL-W1シリーズは、ファイバレーザーの独自技術によりM2 < 1.1を実現しました。品質のよい溶着に貢献します。
※ M2(エムスクエア)は、ビームの品質を表す数値で、1.0に近いほどビームの品質がよいことになります。

レーザー出力安定度 ±3%以内
VL-W1シリーズ搭載のファイバレーザー発振器は、LDの温度変化に関わらず常に安定した出力のレーザー光を照射することが可能。電源投入の直後から生産終了まで安定した品質で生産できます。
※ 一定環境下での安定度です。
  ファイバレーザー搭載 高品質の溶着が可能

ファイバレーザー発振原理
ファイバレーザーは、増幅媒質に光ファイバを使った固体レーザーの1つです。希土類を添加したコアファイバに励起光を入れると、特定波長の光が増幅され、レーザー光として取り出すことができます。非常に細いコアファイバ内で増幅することができるので、ビーム品質の高いレーザー光が得られます。

ファイバレーザー発振原理

新設計
平行光デザイン

ファイバレーザー
部品を小さくできる

ファイバレーザー
  LDレーザー
レーザーの広がり角が大きいので部品サイズや設備構成に影響がでる
LDレーザー
部品にレーザーが当たらないよう接着部を大きくする必要がある   部品の壁際に照射するにはレーザーを斜めから当てないといけない


照射ビーム径可変機構
φ0.7〜φ2.0mmのビーム径可変機構を搭載。光学部品の取替えなしで、目的の溶着幅に合わせることが可能です。ワーク間距離を変えずに調整できるため、作業工数の短縮に貢献します。

ビーム径イメージ


照射ビーム径可変機構



高性能パワーモニタ内蔵
品質に対する安心機能

VL-W1シリーズは、ヘッド内部に高性能パワーモニタを内蔵。溶着中のレーザー光を高速かつ高精度にモニタリングすることで、溶着した製品ごとのレーザー出力推移を記録・管理するのに役立ちます。さらにレーザー出力監視により、万一、レーザーの異常出力が発生した時には瞬時に装置を停止させることも可能です。

高速サンプリング 10msec
レーザー照射直後から10msecごとにレーザー出力を測定することが可能です。また、単位はW(ワット)表示。0.1W単位で測定できます。
  測定安定性±2%以内
高性能素子の採用と独自の放熱技術により、レーザー出力を±2%以内の高い安定性で測定できます。
※ 一定環境下での安定度です。

高性能パワーモニタ内蔵 品質に対する安心機能


リアルタイムパワーモニタ機能
高性能パワーメータで測定したデータは、3つの方法でリアルタイムに出力することが可能です。生産・品質管理に役立ちます。
  リアルタイムパワーモニタ機能

レーザー出力監視

1. 加工パワー監視機能
レーザー照射中、あらかじめ設定した上下限範囲を超えた場合に、外部に知らせる機能です。不良品の流出防止に役立ちます。
  レーザー出力監視
2. 断線検知機能
万一、レーザー照射中にファイバケーブルが断線しても、即座にレーザー電源をOFFにして安全を確保します。

3. 誤照射検知機能
予期せぬレーザー照射を検知した場合にも、即座にレーザー電源をOFFにして安全を確保します。




専用ソフト内蔵
初めてでも簡単操作

現場ですぐに使える、タッチパネル式のカラーLCD搭載コンソール(別売)で操作できます。
直感的で分かりやすい画面構成。初めて操作する方でも簡単に設定できます。
  専用ソフト内蔵 初めてでも簡単操作

Step.1 作図
専用画面で簡単に作図ができます。
図形パターンは、「直線」「円」「円弧」「四角形」が選択できます。4つのパターンを組み合わせることも可能です。
  Step.1 作図

Step.2 位置合わせ
赤色ガイド光にて、レーザー照射位置を確認できます。位置合わせに便利な機能です。
  Step.2 位置合わせ

Step.3 条件設定
基本条件は、「レーザーパワー」「スキャンスピード」「繰り返し回数」3つ。 それ以外にも、より細かい微調節機能があります。
  Step.3 条件設定

CADデータ取り込み機能
複雑な加工パターンでも、CADソフトで作成し取り込むことができるため、設定作業がとても簡単です。設計変更や品種が追加になっても、すぐに対応が可能です。
  CADデータ取り込み機能

スパイラル太線機能
一本の線データを太線データに変えられる機能です。縦方向と横方向の幅を自在に変えられるため、ワークに合わせたパターンが簡単に設定できます。溶着幅の広いワークでも気密性の高い溶着が可能です。
  スパイラル太線機能



 用途

主なアプリケーション
車載センサ:カバーの溶着   ECU:カバーの溶着   表示器:防水パネルの溶着
車載センサ:カバーの溶着   ECU:カバーの溶着   表示器:防水パネルの溶着


当社製品のレーザー溶着事例

超薄型ライトカーテン SF4Cシリーズ
超薄型ライトカーテン SF4Cシリーズ
・接着箇所:ケースと前面パネル
・樹脂材料:ケース…PP、パネル…PP
・従来工法:シール、パッキン
・導入メリット:製品の薄型化、コストダウン

デジタルファイバセンサ FX-500シリーズ
デジタルファイバセンサ FX-500シリーズ
・接着箇所:ケースと通信用窓
・樹脂材料:ケース…PP、通信用窓…PP
・従来工法:はめ込み式
・導入メリット:防塵性向上、防水性向上


 

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