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被マーキング物の表面材質に対し、適したインクの選択を行う ・・・
「 インク選定の早見表 」により 「 材質 」に対し適切なインクを選定して下さい。
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インクの保管条件 ・・・冷蔵庫に保管してください。
使用期限 ・・ 冷蔵庫( 5℃前後 )に保管すれば、M-145 の場合、使用期限が「1年間」になります。他のインクの使用期限は、常温保管( 25℃前後 )の場合の倍になります。
日本の季節・温度・湿度変化による化学変化・劣化防止のため、冷蔵庫で保管してください。
容器の蓋は常にしっかり締めてください。高温環境下・直射日光下での保管では諸基本特性:付き具合・乗り具合・接着力・耐熱性・耐溶剤性・耐光性・耐全天候性・などの劣化の進行が早まります。 |
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ラベル上の USE BY とは:この日を過ぎると、諸基本特性の劣化が徐々にゆっくり進行し始めることを意味します。すぐに使えなくなるという意味ではありません
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(3) |
インクの取り出し方 ・・・ |
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1. |
練り状インクの場合 ・・・ |
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容器からのインクの取り出しは、ドライバーなどにより、その都度インクを上下充分良く「かき混ぜて」から取り出してください。インクは @ 粉状の色素(顔料) A 練り状の接着剤 B 溶剤 の三種で構成・混合されています。僅かの間でもこれらが「分離」しますので「よくかき混ぜる」ことが大切です。容器の蓋はその都度しっかり締めてください。 |
2. |
液状インクの場合 ・・・ |
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保管中に容器の底に粉状の色素の顔料と接着剤がどろどろの状態で沈殿しますので、インクの取り出しの都度、底に沈殿したどろどろ状態のインクを、長いドライバーなどで、容器全体のインクを良くかき混ぜて、振って下さい。 |
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インクが多過ぎないこと ・・・ |
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マーキングマシンに使用する場合、あるいは手押し:ハンドスタンプの場合も、インク量が多すぎると、ゴム版の目詰まりの原因となり、マーキングの仕上がりが不鮮明になり、乾燥時間も極端に遅くなり、接着力も弱くなります。 |
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インクの乾燥状態 : 粘度を適切にすること ・・・ |
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マーキングマシンに使用する場合、インクロール面上のインクに指先でほんの軽く触れて、指先にわずかに粘り気を感ずるくらいが、シンナーの滴加時期です。
インクが適切な粘度の場合は、指先に「粘り」を感じないくらいです。
また、触れた指先の「指紋」に、くっきりとインクがつく程度が「鮮明マーキングの適切な粘度」です。
インクの粘度が高過ぎると、マーキングの仕上がりが薄くなり、文字の「カスレ」現象が出て来ます。
シンナーを入れ過ぎると、触れた指先の指紋の中にまでインクが「目詰り」現象としてついてしまいます。この場合は、しばらくマーキングマシンを空運転させるか、インクロールのインクを少しふき取ってその分新しいインクを付け、シンナーがインクに十分混ざるまで空マーキング動作を行って下さい。 |