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高速道路の橋梁などの保守保全業務では、鉄筋腐食によるコンクリート片のはく落対策として、従来より点検ハンマーによる全面打音点検が実施されている。その業務は検査員が実地で打音する必要があり、高所作業における安全性や足場の設置や移動にかかる時間、また検査員の減少などの諸問題が指摘されている。コンクリート構造物の内部欠陥を遠望非接触により検出する方法として、欠陥による内部構造の違いがコンクリートの表面温度差として表出し、その温度差を撮影する赤外線サーモグラフィ法が利用されている。
「われわれのJシステムはサーモグラフィで一度に広範囲の面積を撮影して検査、診断ができるので検査時間および工数の大幅な削減に役立っています。」と橋本さんは言及されています。点検ハンマーによる全面打音検査では橋梁における広大なコンクリートを一点一点打音する必要があり、数千数万平方メートルのコンクリート面を実施するには非常に時間がかかる。 |