雨漏りの特定、補修後の確認に活用
「可視化」で雨仕舞いの課題を解決したい
志村さんがサーモグラフィカメラに興味を持ったのは8年ほど前。建築塗装業からスタートした志村建装の2代目として地元での信頼と評判を築き、屋根修理や防水工事へと仕事の幅を拡大。「雨仕舞いのプロ」として成長する一方で、その難しさも痛感していた頃だという。
「自分の感覚と経験で濡れている箇所を特定する従来のやり方では、根拠のある説明ができないうえ、修繕後も本当に直ったかどうかがわからず納得感・満足感を得にくい。当時は雨漏りをどう発見し、どう直し、どうわかっていただくかに絶えず悩んでいました」。
「可視化」を武器にする
その解決策として注目したのがサーモグラフィカメラだ。「サーモグラフィカメラは温度の違いを可視化するため、雨漏りの状態と工事後の変化を画像でわかりやすく示せば、間違いなく自社の武器、プラスαのメリットになると考えたのです」。
早速、都内でデモ機が確認できるフリアーシステムズジャパンへ。求める測定精度や操作性を確かめたうえで、内部の雨漏り確認用にハンディタイプ(E50bx)の導入を決めた。決め手は「圧倒的な感度のよさ」と「取り扱いのシンプルさ」だという。
実際、志村さんが他社のモデルとの違いを散水調査で確認したところ、感度の差は歴然だった。フリアー社製の高感度なサーモグラフィカメラは、水による温度変化をすぐに感知するため、散水量も調査時間も最小限で済んだ。もう一方の他社製品は、温度変化の感知が遅いため、壁・天井を必要以上に濡らすはめになったという。
4年前には、外壁の検査に使える上位モデル(T620)も導入。大規模な建物検査・修繕の仕事が舞い込むなど、サーモグラフィカメラが受注にうまく結びついている。 |
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志村徳彦社長
志村建装(東京都北区)は創業58年。外壁塗装、防水、雨漏り修理のプロ集団「雨仕舞マイスター®」。営業エリアは関東1都3県。雨漏り110番田端店としても活動する。 |
雨漏り調査時の熱画像。フリアー社製のサーモグラフィカメラは高感度のため、散水量も調査時間も最小限で済む。 |
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